遠洋延縄まぐろ漁船① ~投縄~
遠洋延縄まぐろ漁船の操業方法を知らない方のために、2回に分けて投稿致します。
遠洋延縄まぐろ漁船とは日本古来の漁法で、私的には世界一効率の悪い漁法だと思っております。
何故なら世界中で多く行われている漁法の多くは、トロール船・巻網船など超巨大な網で魚を一網打尽にして乱獲をしている漁法が中心なのです。
では何故世界一効率の悪い延縄漁法にこだわるのか?
それを知るにはまず漁法を知る必要があります。
~投縄~
延縄漁法とは、海中に縄の仕掛けをする漁法であるが、一般の人の想像をはるかに超える漁法なのです。
投縄とは仕掛けを投じる作業です。約100kmの幹縄に約3000本の釣に餌を付けて海に投じます。
その時の状態によりますが、毎朝まだ外が暗いうちから作業が始まり、約5時間程で投縄作業を終了致します。
想像できますか?毎日休みなく、約100kmの1本の幹縄を流して、3000本も餌を付け仕掛けを作っているんです。
3000本の餌を付けて、果たして何本の鮪が上がってくると思いますか?
その答えは次回にお答致します。