

遠洋延縄まぐろ漁船② ~揚縄~
前回の「投縄」引き続き今回は、「揚縄」についてご説明をしたいと思います。 「揚縄」とは「投縄」によって、仕掛けられた約100kmの延縄を引き上げる作業です。 ※前回のおさらい 「投縄」作業とは約100kmの幹縄に約3000本の釣りに餌を付けて仕掛けを海に流す作業です。 「揚縄」作業は12時間~15時間かかります。「投縄」「揚縄」作業を合わせると17時間~20時間の作業を漁が続けばほぼ毎日作業をしております。 3000本の釣りを付けて何本の鮪が釣れると思いますか? 答えは、平均20~30本程しか釣れません。 (釣れない時は0本です。) 前回、私は世界一効率の悪い漁法といいました。 世界では、超大型トロール船や巻網船が主流となって、乱獲をしております。 中には産卵期の鮪を狙って、1回の漁獲で延縄漁船の1年分の魚を取る船もあります。 なら私たちも効率のいいトロール船や巻網船などをやったらいいのでは?っと思う方もいると思いますが、それは出来ません。 何故なら私達日本の延縄漁師は、資源を大切にしているからです。 3000本の仕掛けを作って、20本~30本の